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介護保険に群がる人々

介護保険が施行されて早や11年。
いまや介護保険で使えるサービスは目白押しだ。

居宅管理指導として医師、歯科医師の往診を始め
訪問リハビリ、訪問マッサージ…。

その必要があり、対価に見合うだけの効果があればともかく
「介護保険で利用できます」の歌い文句でのサービスは、とにかく多い。

パート先のグループホームでも
一週間に1回の歯科往診(検診はしても治療はしない。口腔ケアは行う)、
2週間に一回の内科往診(入居者はだいたい慢性疾患を持っているので診察をし処方箋を出す)、そして訪問マッサージ。

マッサージは筋力低下を防ぐ目的で、医師の指示書があれば受けられる。
もちろん介護保険適用で。
1週間に1回ないし2回、20分程度。

相手は80、90代の入居者である。
我々が整骨院などで受けるようなマッサージであるはずはないが
それでも関節を曲げたり伸ばしたりしているのだろう。

契約は利用者個人と業者の契約なので
詳しく知る由もないが、
まあ、いい商売だろう。

なんたって介護保険である。個人負担は何割かで後は公費から出る。

サービス自体をどうこういう気はないが
社会保障費が財政を圧迫している現在、こういう贅沢(あえて贅沢と言おう)がどこまで許されるか疑問である。

全額自己負担のグループホームが生活保護の人を受け入れるケースもある。
ホーム側は生活保護者なら全額公費負担で取りっぱぐれがないというメリットはあるにしても、元は税金である。

飛行機で言えば、移動の手段としてエコノミーで足りるのに、あえてビジネスクラスに乗せるのと同じこと。
生活保護者の問題ではない。
これは行政の問題である。

そういう能天気な采配をしている自治体は、その愚かしさに破綻してみないと気付かないのかもしれない。

国から自治体まで「惰眠を貪るのはいい加減にしやがれ」と言いたい。

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介護」カテゴリの記事

コメント

本当に凄いですよ。私も訪問介護を生業にしているので、そんな場面をよく見ます。いかに節約して効果的なサービスを提供するかが訪問介護の腕の見せ所でもあると思っている中、最近直面した出来事があります。寝たきりの方の所に一週間に一度来る訪問看護士さん、一度便秘がちになったのを契機に、毎週必ず、嫌がっているのに無理矢理、浣腸と摘便をするようになりました。まだ残っているまだ入っていると、たっぷり一時間半かけてお腹を空にしていきます。一人では暴れるので二人対応にしてくれとの要望もケアマネにあったとか。本人は医療的なことを望まず、やめて欲しいとの訴えがある上、自然に便が出ない訳ではないのに、当然のことのようにそれが続きました。連絡ノートに書かれている摘便の処置を読み、当初からヘルパーたちは疑問を持ち、ケアマネに相談すると、腸閉塞になる恐れがあるから処置をしていると訪問看護からの答えがあったとのこと。ついには、ご本人に「あの人達はお金のためにこんなことをやるのでしょう」と言わせる始末。ケアマネに医師から指示が出ているのか聞いてもらったところ、そんな必要はないとのこと。二ヶ月かかってようやく訪問看護打ち切りになりました。

投稿: いつか | 2011年2月27日 (日) 23時28分

いつか様

本当にひどい話ですね。
いったい何のための介護保険かと思います。
介護保険に利潤追求はそぐわないと思いますが、利用者の意向を無視して過剰なサービスをして、少しでも設けようという心がけが許せないですね。

私も義父の在宅介護中、ケアマネから限度額いっぱいにサービスを入れられそうになり、ケアマネの契約を打ち切ったことがあります。

たとえ介護保険を使えば自己負担は少なくとも、サービスが増えればそれなりに負担額は増えて家計を圧迫するし、何より不必要なサービスは公費の無駄遣い。
今、介護保険はお金になると様々なサービス業者が参入しています。それで雇用が増えるのはいいことですが、利用者にとって本当に必要なサービスかどうかを見極めることが大事になってきます。
介護保険だからと湯水の如く使っていたら、せっかくできた介護保険を破綻に導くだけ。
介護保険料も年々値上がりしていますが、値上がりの原因も、介護保険サービスを利用する高齢者の増大と共に無駄なサービス利用にあるのではと思えてなりません。
必要な人に必要なサービスを。公正な運用を望みたいものです。

投稿: tetu-Y | 2011年3月 1日 (火) 17時30分

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